Character

バターフライ
銀河のすべての人々の食欲を支配したバタークリーム・コーポレーション理事長の一人娘。
現状の銀河において小さな植民惑星の洋菓子店をルーツにもつバタークリーム・コーポレーションの権力たるや絶大で、資本主義経済の過渡期が銀河に続く限り、彼女の父親は事実上の銀河の支配者と言えるだろう。
銀河の支配者の地位を受け継ぐための学びを得るため、学園に入学し、生徒会長の地位に就任する。
学びへの態度はいつも真摯だが、いつもどこか抜けているか、ずれているか、その両方である。
同級生らと同じく、彼女も外科的に増設された副脳および生活補助機械の助けを借りなければ身動きすらままならない。
もう何百年も月のクレーターを眺めて過ごしているとぼやくが、その年月が正常な人間の寿命から大きくかけ離れている自覚はない。 自分とバタークリーム家の偉大さを心から信じ切っており、その名に恥じない行動をしようと心がける殊勝な少女。
「バタークリーム = バターフライ」なる胸焼けしそうなフルネームと、美しいバター色の髪が自慢。
すあま
バターフライのお父様からの贈り物である、世にも珍しい太古の地球の通信機械から出てきた少女の幽霊。
死んでから今まで記憶がなく、バターフライたちが暮らす学園の様子に驚いている。
いわゆる野蛮で辛口だった時代の人間であり、大銀河時代の価値観とは大きなギャップがあるはずだが、意外にもすんなりと適応している。しかしバターフライがしきりに口にする「次期、銀河の支配者としての責務」にはあまりぴんときていない。
バターフライ以外には観測できず、バターフライは自分がすあまに呪われたのではないかと口にしているが、バターフライにとっての友人であり姉のような存在として、二人の関係は良好である。
友達の少ないバターフライと、彼女以外にしか姿をみとめてもらえないすあまの間には、ある種の諦観によって強く結びつけられた絆のようなものが確かに存在している。
天真爛漫で地球的スラングを話す。
名前ほどピンクではない。
